アトピー・アレルギー抑制

アロエは抗原と結合して無毒なものにして撃退

生まれつきのアトピー体質がもとにあって、そこに過剰な免疫反応が起きる

「IgE」という抗体反応

アレルギーへの効果

アトピー性皮膚炎は、アトピー体質の人にできる皮膚炎で、湿疹が出て、かゆみをともないます。近年、子供だけでなく、大人になっても発症する人が増加していて、20人に1人ぐらいの割合で起きているといわれます。

アトピー性皮膚炎の定義は、憎悪寛解をくり返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ。となっています。

私たちの体は免疫システムをもっていて、体の中に入ってきた異物(抗原) に対して抗体をつくり、抗原と結合して無毒なものにして撃退します。ただこの抗原抗体反応が過剰になると、かえって免疫システムが体に危害を加えてしまうことがあります。これが症状となって現われるのがアレルギーです。

アレルギー性疾患にはアレルギー性鼻炎、花粉症、昆虫アレルギーなどいろいろなものがありますが、アトピー性皮膚炎もその一種で、生まれつきのアトピー体質がもとにあって、そこに過剰な免疫反応が起こって発症すると考えられます。

もう少しくわしく説明しますと、アトピー体質の人は、抗原(ほこり、ダニ、細菌、食品など各人各様)が入ってくると、「IgE」という抗体をたくさんつくり、皮膚に存在する肥満細胞膜上で激しい抗原抗体反応を起こします。それで、肥満細胞が刺激を受け、その中にある炎症物質のヒスタミンやヘパリンなどが飛び出してきて、炎症を起こすことになるのです。

なみに、肥満細胞は肥満に関係した細胞というわけではなく、核に比べて細胞質が非常に大きいことから、この名前がついています。

アロエベラに含まれる酵素類などには抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎の改善にも効果を発揮すると報告されています。

抗原抗体の過剰反応には、活性酸素の増加や、腸内での悪玉菌の増加が関係しているといいます。これに村してアロエベラには、何度も述べているとおり、活性酸素除去作用や、腸内細菌のバランスを整える働きがあり、これらの点からも抗原抗体反応の過剰を抑制する効果のあることがわかってきました。

また、アトピー性皮膚炎では、炎症物質のヒスタミンなどがかゆみのもとになりますが、アロエベラにはかゆみを減少させる消炎作用のあることもわかっています。アトピー体質の人は皮膚が乾燥しやすい傾向にあり、刺激を受けやすく、皮膚の汚れや汗、排気ガスなどによっても、炎症が促がされ、アトピー性皮膚炎を一段とやっかいなものにしています。

アロエベラの皮膚に対する保湿作用や殺菌作用、新陳代謝の促進作用なども、アトピー性皮膚炎に有効性を示すことが明らかにされています。

ストレスによるミネラルの欠乏も、アレルギーの大きな原因の1つに挙げられますが、ミネラルの補給という点でも、アロエベラはたいへん効果的です。

さらに、アロエベラには免疫力を高める作用や、細胞を活性化する作用などもあることから、長く続けて摂取すると、体質が改善されていくことも期待できます。

アロエベラは内服と併せて外用にも用いると、いっそう効果を高めることができます。外用する場合は、あらかじめパッチテスト(アロエベラのゲル質の一部や、その汁を皮膚に塗り、30分ほどそのままにしておく。それから1日くらい様子を見る)を行ない、自分の皮膚に合うかどうかチェックしておくことが大事です。

アロエを使う前の注意 | アロエ効果

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