肝機能アップ

肝臓病はウィルスの感染をはじめ、肥満およびア留コールの飲みすぎなど、さまざまな原因で発症

肝臓の働きがにぶってくる

全身の新陳代謝や解毒の働きが抑えられて、病気に対する抵抗力が弱くなる

沈黙の臓器ともいわれる肝臓は症状がでにくい

肝臓病はウィルスの感染をはじめ、肥満およびアルコールの飲みすぎなど、さまざまな原因で発症します。肝臓の働きがにぶってくると、全身の新陳代謝や解毒の働きが抑えられて、病気に対する抵抗力が弱くなります。

沈黙の臓器七もいわれる肝臓は、障害が起こっても、なかなか症状としては現われてきませんが、ここでもアロエベラが良い効用を示すことがわかっています。

それは、アロエベラのすぐれた血液循環促進作用や、アロエベラのムコ多糖体の強力な解毒作用によって、肝臓の萎えた機能が活性化され、改善されていくからだと考えられています。また、ムコ多糖体というアロエベラのヌルヌル成分には腸内細菌の善玉菌を優勢にし、活性酸素を抑える働きがあることはすでに述べましたが、それによってもアロエベラの血液循環促進作用や解毒作用の効果がさらに促進され、いっそう肝臓機能を高めることもわかっています。

これは、同じアロエの仲間であるキダチアロエの肝臓病に対する有効性の臨床研究ですが、和歌山医科大学の湯川進教授が、肝硬変の患者にアロエエキスを経口で投与して経過を調べました。

肝硬変は慢性肝炎が進行し、肝臓の働きを担っている肝小葉という組織がコブ状化して、肝臓全体が硬くなる疾患です。この肝硬変から肝臓ガンに移行するケースも珍しくありません。

湯川教授の臨床研究では、肝硬変の患者(平均年齢56歳) 8人に対して、1~3年間にわたり、アロエエキスを1日5~10ミリリットル投与しました。

その結果、全身倦怠や食欲不振、腹部膨満感などの症状が改善されました。また、肝機能の状態を示すGOT、GPTといった数値も大幅に低下しました。さらに、ガン細胞にだけ見られるタンパク質の一種AF Pも減少しており、肝硬変から肝臓ガンに移行した患者は一例もありませんでした。

この臨床研究では、キダチアロエが使われたわけですが、その含有成分から推察して、アロエベラについても同様の改善効果が十分に考えられます。

アロエにはまた、肝臓の解毒機能を高める作用によって、アルコールを速やかに分解し、その過程で発生するアセトアルデヒドも速やかに分解する効力があります。お酒を飲むと、そのほとんどは血液とともに肝臓に運ばれ、そこでアルコール脱水酵素によってアセトアルデヒドになり、次いでアセトアルデヒドはアルデヒド脱水酵素によって酢酸になり、最終的に水と二酸化炭素に分解されます。

お酒を飲んだあとで、悪酔いや二日酔いになるのは、このアセトアルデヒドの分解が進まず、体内に残ることによって起こります。

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