関節リウマチの改善

リウマチにもアロエバラが効く

関節炎は長く続く痛みで苦しい

アメリカで増加が激しい病気

起床時の指のこわばりがツライ

長く続く痛みで患者を苦しめる関節炎は、アメリカで増加が激しく、国民病として 大きな社会問題となりました。しかも、関節炎の治療に使用される鎮痛剤による死亡 事故が、年間1万6千人近くにもなって、ますます状況は深刻化しています。

慢性関節リウマチの初期の症状は、朝起きたら指のこわばりを感じることです。それを見過ごしてしまうと、やがて手の指など小さな関節に炎症が起こり、しだいに手や肩、さらにはひざや足首の関節などへと全身に広がっていくのが一般的です。痛みも、それにつれて全身に広がっていきます。

また、関節の軟骨を囲む滑膜が炎症を起こして細胞が増殖し、そのために関節が腫れて動かしにくくなり、場合によっては関節や骨が破壊されたり、変形を起こしたりすることもあります。

慢性関節リウマチは、いまだに原因が不明の関節症ですが、特別のウィルスが感染して、体を異物から守ろうとする抗原抗体反応という免疫反応が異常に強くなることで起こるという説もあります。

そのほかに、心身に強いストレスがかかったときに発症しやすいとか、冷えや寒さなどが慢性関節リウマチを誘発し、悪化させるとも考えられています。そして、この疾患は女性に多く、発症時期は20~40歳代が中心で、関節の腫れや痛みが強いのも特徴のひとつです。

ペンシルバニア医科大学ボディアトリック(手足治療科)のデイビス教授は、ラットを使った動物実験によって、アロエベラに含まれているアントラキノン類やアントラニール酸に、関節の痛みをやわらげ、炎症を抑制する効用のあることを明らかにしています。この研究で、デイビス博士は学術賞を受賞しています。

デイビス教授はまず、ラットに慢性関節リウマチに似た関節炎を発症させました。次いで、これらのラットを四つのグループに分け、グループ別にラットの右足にアントラニール酸、アントラキノン、桂皮酸、アントラセンを投与し、左足には何も投与しませんでした。こうして、左足と比較して、右足の腫れの症状がどの程度、抑えられているかを調べました。

ちなみに、アントラニール酸とアントラキノンはアロエベラに含まれる成分であり、桂皮酸はシナモンに含まれる有機酸、そしてアントラセンは獣医が用いる抗炎症剤の1つです。

実験の結果、左足に対して右足の腫れの抑制は、アントラセン投与のグループでは17.6% 、桂皮酸投与のグループでは32% にとどまりましたが、アロエベラに含まれるアントラキノンでは67% 、アントラニール酸では80% という高い数値が認められ、炎症が驚くほど抑えられていることが明らかにされたのです。

アロエベラに含まれるアロインの血液循環促進作用により全身に活力が与えられ、自然治癒力が高まることで、慢性関節リウマチにも有効に働くと考えられます。さらに、アロエベラのゲル質のムコ多糖体が、関節などの結合組織や軟骨の形成にも効用を発揮することがわかっており、この点でもアロエベラが慢性関節リウマチの改善に役立つことが認められます。

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